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北朝鮮の内閣などの機関紙・民主朝鮮は21日、日本の過去清算に対する姿勢はドイツと「対照的だ」として非難する論評を掲載した。朝鮮中央通信が伝えた。

ドイツのシュタインマイヤー大統領は今月1日、ナチス・ドイツによるポーランド侵攻で第2次世界大戦が始まってから80年を迎えたのに際し、ドイツ軍による最初の爆撃地ビエルンでの式典に出席。あらためて謝罪するとともに、過去を忘れず、残虐行為の責任を負うと表明した。

論評はこれに言及しつつ、「日本は、自国の戦争犯罪を認めていないばかりか、むしろ自国がアジアの平和と安全のために何らの寄与をしたというふうに歴史をわい曲している。それゆえ、戦争犯罪に対する謝罪と賠償などは初めから後回しにされている」と強調した。

ちなみに、ポーランド議会の特別委員会は今年、ドイツによる侵略でポーランド経済が被った損失は8500億ドル(約90兆円)余りに上るとの暫定調査報告を公表。モラウィエツキ首相はグダニスクでの式典で、「われわれは犠牲者を忘れてはならないし、補償を要求しなければならない」と主張した。一方、ドイツは全ての賠償請求権は過去に解決済みだと主張している。