北朝鮮の対韓国窓口機関である祖国平和統一委員会は16日、報道官(スポークスマン)談話を発表し、韓国の文在寅大統領が「光復節」(15日)に際して行った演説で朝鮮半島の平和構築などを訴えたことを非難、「(韓国当局者と)これ以上話すこともないし、再び対座する考えもない」と宣言した。朝鮮中央通信が伝えた。
談話は、「わが軍隊の主力を90日内に『壊滅』させ、大量殺りく兵器の除去と『住民生活の安定』などを骨子とする戦争シナリオを実戦に移すための合同軍事演習が猛烈に行われており、いわゆる反撃訓練なるものまで始まっている中で公然と北南間の『対話』をうんぬんする人物の思考は果たして健全なのか」などとして、文在寅氏を辛らつに批判。
さらに「北南対話の動力が喪失されたのは全的に南朝鮮当局者の恣行の所産であり、自業自得である」としながら、演習が終われば対話局面が訪れると期待するのは「妄想」だ切り捨てた。