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情報筋によれば、4月に穏城郡に派遣されてきた女性兵士らは当初、住民から食べ物をもらうため、交換で軍服や地下足袋、さらには背嚢など軍の支給品を差し出していた。軍用品は耐久性に優れているため、農民の間でも人気が高い。地域の人々は喜んでコメやジャガイモを与えていた。

しかしそうなると、女性兵士らは必然、貧弱な姿で農作業に出ることになる。これを見た住民らは、「最近の軍はあの有様なのか」と考え、我が子を軍に送るまいとする決意を固くしているという。

先に述べたとおり、北朝鮮の軍内では性的虐待や飢えがまん延している。そんなところに大切なわが子を送りたいと思う親がいるはずもなく、兵役忌避のためあらゆる手段を講じる親たちが少なくないという。

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北朝鮮軍は少子化のため、ただでさえ兵員数が減少していると言われる。そこに重なる兵役忌避は、国防力を低下させる深刻な問題なのだ。

(参考記事:日本の「軍事大国化」に震える韓国と北朝鮮

そして、物々交換に差し出すものがなくなった女性兵士たちは、遂には民家に忍び込み、ニワトリやヤギを盗むに至った。地域住民と軍との間でトラブルになり、軍に対する国民の信頼を大きく傷つけることになったのは言うまでもない。