北朝鮮で「女子高生の人身売買」が横行…制裁影響「いちばん儲かる」

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北朝鮮で女性を対象とした人身売買が再び増えつつある。当局は人身売買に対して重罰で対処すると警告しているが、一向に根絶される気配がない。

中国との国境に面した両江道(リャンガンド)の情報筋は米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に対し、最近、若い女性や女子高生、大学生が被害者となる人身売買が増えつつあると伝えている。

人身売買ブローカーは女性らに「中国でしばらくカネを稼げるようにしてやる」と騙して接近。中国のブローカーと結託し、売り飛ばす手口で荒稼ぎしている。ブローカーの受け取る報酬は女性1人あたり2万元(約31万9000円)から3万元(約47万8000円)。

国際社会の制裁による不況で市場からは商人の姿が消え、不動産価格が暴落している中、これほど手堅く儲けられる仕事はそうないだろう。

女子学生を夜道で襲って拉致するブローカーも現れ、娘を持つ親は一瞬たりとも緊張を解けないほどの状況だと情報筋は伝えた。

(参考記事:人身売買団の餌食になった「ある少女」を待ち構える運命

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このような人身売買が北朝鮮で横行するようになったのは、今から25年ほど前だ。深刻な食糧難「苦難の行軍」で、生き残るために女性を騙して売り飛ばす輩が現れたのだ。また、家族を餓死から救うため、人身売買と知りながら売られていった女性もいると伝えられている。

当局が人身売買犯に銃殺刑を含む極刑を下したことで、同様の犯罪は徐々に収まっていったが、RFAによれば最近になって再び増加傾向にある。

当局は改めて大々的な取り締まりに乗り出したが、人身売買は秘密裏に行われている上に、被害女性も人身売買であることを否定することもあるため、摘発は容易でないもようだ。

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咸鏡北道(ハムギョンブクト)の別の情報筋は、人身売買が国境に面した地域を中心に行われていることを受け、これらの地域への立ち入り制限が強化されていると伝えた。特に、他の地方の若い女性が地域に立ち入ることが普段にも増して厳しく制限されている。

また、学校や人民班(町内会)で人身売買についての講演会を行い、注意喚起を行っている。しかし、情報筋は根絶は難しいと見ている。

その理由について情報筋は、「人身売買が再び増えているのは、最低限の暮らしすら成り立たない人が多いということと、女性の主要な商売の場である市場の景気が後退しているためだ」と語っている。