金正恩氏が購入した「過激アンダーウェア」と外交官潜伏の謎

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韓国に亡命した太永浩(テ・ヨンホ)元駐英北朝鮮公使は、出演した韓国のテレビ番組で、公館を離脱して潜伏しているチョ・ソンギル駐イタリア北朝鮮代理大使(1等書記官)について、次のように語っている。

「最高位層ではないが、経済的にとても裕福で、外交官一族で出身も良い。チョ・ソンギル氏の父親も外務省大使であり、妻の父親も北朝鮮の外務省でかなり知られた大使だ」

太永浩氏はまた、イタリアが北朝鮮指導層のぜいたく品を密輸するルートの中のひとつだったと指摘し、「2006年から2009年までイタリアで3年間研修を経たチョ・ソンギル氏は、密輸ルートに関わっていた可能性が大きい」とも話した。

北朝鮮へのぜいたく品の輸出は、国連安全保障理事会の制裁決議によって禁じられている。しかし、たとえ制裁が科されていても、金正恩党委員長だけは欲しいものを手に入れてきたようだ。昨年10月7日、ポンペオ米国務長官が訪朝した際、これまで確認されていなかった新たな専用車「ロールスロイス・ファントム」に乗っていたことが映像からわかったのだ。

金正恩氏は車好きで知られ、「走り屋」としてのエピソードがいくつも伝わっている。

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一方、英紙デイリー・メールは2017年4月、金正恩氏が「喜び組」のために、多額の金を費やして「セクシーアンダーウェア」を輸入していると報じたことがある。

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金正日時代にその存在が暴露された喜び組は、北朝鮮では「5課処女」とも呼ばれている。朝鮮労働党組織指導部の通称「5課」と呼ばれる組織が管理していると見られているからだ。

彼女たちに与えられた任務は指導層の身近で仕えることだ。様々な専門分野に分かれており、最高指導者である金正恩氏や、その他の幹部らのありとあらゆる世話をする。なかには、特別な夜の奉仕を専門とする「木蘭組」という集団も存在するという証言もある。

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金正恩氏をはじめ指導層の「密かな楽しみ」のためでもあり、そして外部には絶対に知られてはいけない任務を持つ謎のセクションだけに、多額の金を投じているのだろう。

そして言うまでもなく、こうしたぜいたく品の調達は、北朝鮮でも最高機密となっている。チョ・ソンギル氏が潜伏した理由はいまだ明らかにされていないが、もしかしたら、ぜいたく品密輸の「極秘ミッション」で、何らかの失敗を犯してしまったからだとは考えられないだろうか。

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