李明博大統領は9日「遠からず統一が訪れると感じている」と話した。北朝鮮体制の内部変化を正面から見据えた発言。今回の発言は李大統領の対北朝鮮認識が急激に変化している事が伺える。

同大統領はこの日、クアラルンプール市のシャングリラホテルでマレーシア在住の韓国人との懇談会でこのように話した。

李大統領は「北朝鮮住民が鉄壁のように囲まれ世界がどのように変わっているのか知らずにいたが、今は世界がどのように変わるのかを知っている。韓国が良い暮らしをしているという事を分かり始めた」と話した。

「これは誰も止めることが出来ない重大な変化だ。統一が近付いている。より大きな経済力を持って統一に備えなければならない」と強調した。

「国民は飢えているのに核兵器で武装し贅沢に明け暮れる党幹部を見ると、この地球上で同じ言語を使う同じ民族の悲惨な姿を見ると、一日も早く平和統一を達成し2千300万北朝鮮住民が最低限の基本権、幸福権を持って生きる事が出来るようにする責任がある」と指摘した。

また、延坪島砲撃の対国民談話で「北朝鮮が自ら変化するのは期待出来ない」という発言している。これは北朝鮮の内部変化が統一に繋がるという点を肯定的に評価していると示唆している。

李大統領は北朝鮮政権に期待を持っておらず、北朝鮮の変化は住民を通じて可能であり下から上への変化に注目している。特に、北朝鮮住民は飢えているが党幹部らは贅沢三昧をしているという部分には北朝鮮の権力層に対する嫌悪感が濃厚に現れている。

北朝鮮住民を通じた体制の変化は、ハード・ソフト両方のランディングを共に含んでいる。北朝鮮政権が住民を通じた変化を受け入れない場合、レジームチェンジが行われる可能性を含んでいる。

韓国の大統領が北の体制問題を言及した為、北朝鮮政権の強力な反発が予想される。

李大統領は北朝鮮の延坪島砲撃と関連し「北朝鮮に再びこの様な事が起きれば報復対応を行うと通知した。確固たる国民の意志に支えられ韓国軍は万全の準備をしている。韓国は軍事的に強大な力を持っている」と話した。

「この様な事件で犠牲もあったが、北朝鮮も失ったものがある。国民が怒り海兵隊を支援する若者がさらに増えた。私たちが団結し、世界の多くの国が一様に韓国を支持している点からも、危機を乗り越え克服しなければならない」と断言した。