米韓の軍首脳部は8日、北朝鮮の追加挑発時に即時に戦闘機や艦砲、ミサイルなどによって北朝鮮の攻撃起点を正確に打撃する「自衛権レベル」での対応方針について意見を一致させた。
ハン・ミング合同参謀議長とマイク・マレン米合同参謀議長はこの日の午前7時45分、ソウル龍山(ヨンサン)にある合同参謀本部で「韓米合同参謀議長協議会」を開催し、先述の内容が含まれた米韓同盟の次元の多角的な対応策を協議した。
米韓の軍首脳部が、北朝鮮の延坪島砲撃以降に会合を持つのは今回が初めてだ。
韓国側はハン合同参謀議長(大将)とチョン・ホンヨン合同参謀本部戦略企画本部長(中将)が参加。米国側はマイク・マレン合同参謀議長(大将)とチャールズ・ジャコビー合同参謀本部戦略企画本部長(中将)、ウォルター・シャープ韓米連合司令官(大将)らが出席した。
双方は、北朝鮮の延坪島挑発後の北朝鮮軍の動向を分析し、自衛権行使のガイドラインと交戦規則の改正、米韓連合訓練など、追加挑発時の抑制策を重点的に議論したことがわかった。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面特に金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官が隷下部隊に指示「北朝鮮の先制攻撃時には自衛権の原則で対応する」をはじめとして「停戦時における国連司令部の交戦規則」を変更する問題などを詳細に協議したという。
この日、米国側は北朝鮮の追加挑発時には交戦規則と停戦協定に関係なく、即時に戦闘機や艦砲などで北朝鮮の攻撃起点を精密打撃するという韓国軍の自衛権行使のガイドラインに原則的に同意したとのことだ。
金長官は、前日の主要指揮官会議で「敵からの攻撃を受けたなら各級指揮官が自衛権を行使し、その範囲は攻撃の起点に打撃を与えるまで」という指針を下した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面協議会では、今後実施する米韓連合訓練の方向性なども議論された。米韓は、今月下旬もしくは来月上旬に追加の合同訓練を実施する計画であるという。
この日、早朝に入国したマレン議長は、金国防長官をはじめ、大統領府と外交部の高位関係者との議論後、午後遅くに出国する予定。
オバマ米大統領の「特使」の資格で訪韓したマレン合同参謀議長は、共同記者会見で米韓同盟で北朝鮮の追加の挑発を抑制して撃退するという米国の強いメッセージを伝えるものと予想される。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面一方、大統領府の高位関係者は、自衛権の行使を米国が同意したことに対して「自衛権は人で言えば正当防衛のようなもので、他の誰がに聞いて行使するというのは妥当ではない。自衛権の行使は、その国の固有の権限で、他国の同意や了承を得るものではない」と述べた。
彼は、朝鮮半島での戦時時には米韓連合司令部が戦時作戦統制権を持つという特殊性のための戦闘機での爆撃をするには、米国の了承が必要なのではという見方に対して「交戦規則よりも優先するのが自衛権で、交戦規則が自衛権を置き換えたり、縮小して表示することはありえない。自衛権と交戦規則が互いに一致しない場合は、当然、自衛権が優先する」と説明した。
金国防長官も、最近の人事聴聞会と記者懇談会などを通じて「自衛権は現在、交戦規則の必要性比例性原則が適用されない」と明らかにした。