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社会主義を批判する宗教が広まっており、韓国社会の情報が盛り込まれたCDや出版物が北朝鮮の軍隊内で、密かに流通していることが明らかになった。

北朝鮮の軍隊の内部で宗教が広がっているという事実が明かされたのは今回が初めてだ。

北朝鮮民主化委員会(委員長、黄長ヨプ)は6日、北朝鮮の朝鮮人民軍出版社が、兵士・士官用(副士官)に製作し、配布した‘学習綱領’(教育資料)を手に入れて公開した。この文件はA4用紙18ページの分量で、今年3月に作られて、4~5月に軍人たちを対象に教育が実施された資料だ。

この文件には人民軍の内部に、宗教に接する軍人が増えており、外部の出版物などが流通し、資本主義思想の流入を防ぐために、人民軍を思想的に教育することを促す内容が盛り込まれている。

文件には“敵方の放送と、風変わりな出版宣伝物、録音録画物を見たり聞いてはならない”と書かれており、“敵方は海外向け放送及び、テレビ放送を通じて、よく加工された‘消息’と謀略的な‘資料’で誹謗中傷と悪い宣伝をしている”と批判した。

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更に、“このようなに、敵方が昼夜分かたず反動宣伝を悪辣に展開する中、我々の軍人が敵の放送に耳を傾け、わき目を振ったら、取り返すことができない後日の禍がもたらされるだろう”と述べ、“敵方の放送宣伝が侵入することができる全ての経路を、徹底的に遮断、封鎖しなければならない”と強調した。

この文件は“敵方がもたらすCD版や録音録画物、出版宣伝物では資本主義の発展と繁栄、奴等の腐さった文化と生活様式が巧みに美化されている”と述べ、“特に、通信兵たちが無線機の利用の秩序を厳格に守り、全ての軍人が小型半導体ラジオ(ラジオ)と小型テレビを回収、処理するための闘争に積極的に奮い立たなければならない”と主張した。

北朝鮮の軍の内部で、’学習綱領’を通じて兵士たちの精神的武装を強調している理由は、軍隊の内部にも韓国のドラマやCD、出版物などの資本主義社会に対する内容が盛り込まれた映像が広く流通しているからであると思われる。

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特に、‘学習綱領’では軍人たちが外部から流入する’宗教’に目が眩まずに、社会主義思想を徹底的に固守することを指摘しており注目される。ここから、一般の住民だけでなく、北朝鮮の軍の内部にも宗教が浸透していることが確認できる。

この文件は“敵方は聖書と宗教、迷信に関する出版物と、録音録画物を多くの経路を通じて入れている”と述べ、“我が国に入って来る各種の代表団に、奴等のスパイを紛れ込ませ、一部の構成員を買収して、宗教と迷信をまき散らしている”と主張した。

更に、“宗教と迷信は社会主義思想を崩して、階級意識を麻痺させる毒薬のようだ”と述べ、“我々の軍人がいつになく高い革命的警覚性を持って、奴等の策動に対処して行かなければならない”と要求した。

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文件はまた、“軍人は宗教と迷信行為、風変わりな生活風潮がないかを鋭く察し、そのような現象を見つければ、直ちに制止して対策を立てなければならない”と述べ、“敵方の謀略心理戦に巻きこまれる現象に対しては、反逆行為と考えて非常事件化して、強力な闘争を展開しなければならない”と付け加えた。

更に文件は、“酒色金は思想と信念を害する毒薬”と述べ、“酒色金に反対する思想教養と思想闘争、法的闘争の度数をかなり高めなければならない”と強調した。

文件は、“敵方は我々の軍人が酒色金に染まるための、心理謀略戦に固執している”と述べ、“軍人が酒色金に陥れば、革命をする考え、闘う考えよりも、酒を飲んでお金を儲ける考え、女性の考えだけにうつつを抜かす俗物になってしまう”と警告した。

北朝鮮民主化委員会はこれに対して、“最近、脱北者の証言によれば、核実験以後、経済難が加速化し、住民の生活環境が極度に悪化し、特に人民軍の事情が更に劣悪になったと把握している”と明らかにした。

更に、“北朝鮮の軍の内部で、離脱者が頻繁になり、人民軍の青年軍人を中心に、韓国の映像が急速に普及している”と述べ、 “軍服や食糧などを売ってお金を儲けた一部の軍人たちが、海外のラジオを聞き取り、酒と女性に夢中になって、人民軍全般が深刻に搖らいでいる”と主張した。

‘学習綱領’は北朝鮮が内外の情勢の変化に関して、事案の概要と背景、対処方案などを文書で整理して配布する、一種の学習指導案だ。学習綱領は党・政・軍の幹部に配布される幹部用と、党員に配布される党員用、勤労者用、兵士及び士官用に分けられる。