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デイリーNKの内部情報筋が秘密裏に撮影した動画(下段)には、北朝鮮での占いの様子が収められている。就職を控えた息子が結核になったと訴える相談者に、占い師は厄がついている、厄払いをするにはキビの餅を食べよとアドバイスしている。相談者は「厄」という言葉がわからないようで聞き返している。

それでもダメならどうするかと尋ねる相談者に、占い師はさらなる報酬を要求し、トウモロコシ20キロを提示すると、明日の夕方になってからコメの研ぎ汁を1杯飲ませて、塩水で体を洗え、石鹸を使ってはならないとアドバイスした。

北朝鮮で占いは違法行為だ。刑法256条は、カネや物品を受け取って迷信行為(占い)を行った者は1年以下の労働鍛錬刑に、罪状の重い者は3年以下の労働教化刑に処すと規定している。しかし、1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」から今に至るまで、北朝鮮の地から占いの火が消えることはなかった。