順川には、李秀福(リスボク)化学工業大学と順川製薬工場が、咸興には咸興化学工業大学、興南製薬工場がある。つまり、大学が製造技術を持った人材を育成し、製薬工場が製造するという、覚せい剤づくりが地場産業になっているような地域なのだ。
平壌からやって来た国家保衛省の取締官は、地域の人民班(町内会)を通じて「軍用犬を伴って取り締まりを行っている」「覚せい剤の生産者、保有者は自首せよ」と呼びかけている。詳細は不明だが、軍用犬は北朝鮮の人々に恐怖を抱かせるもののようだ。
しかし、自首する人は誰もいないという。