北朝鮮当局が、中央党に続いて地方の党幹部にも金正日の後継者として有力なキム・ジョンウンの写真を直接公開したと、複数の北朝鮮の内部消息筋が伝えてきた。

これらによると、北朝鮮当局は、８月の金正日の中国訪問後の今月初めから、労働新聞『特集画報』（主要行事や金正日共鳴についての写真だけを入れて配布する画像）を制作し、地方の道党や市党へ配布した。 消息筋はこれを『1号画帳』と呼んだ。

この画像は金正日の訪中時に撮影された写真がほとんどだ。この中でキム・ジョンウンの写真が4〜5枚程度含まれていることが分かった。
消息筋は「来週からは一般の住民も直接見られるようという方針が降りてきた」と話した。

この中のいずれかの写真は、キム・ジョンウンが父と違って洋服を着ており、中国政府関係者と自然に歓談していると消息筋は伝えた。

消息筋は、この写真が「一度に撮影されたもの」と述べ、「８月の訪中時に撮影した可能性が高いが、5月の訪中時の撮影分である可能性も完全に排除することは難しい」と述べた。

韓国政府関係者も、「キム・ジョンウンの写真が配布されているという情報を入手して注目している」と述べた。元世勲（ウォン・セフン）国情院長は13日、国会情報委員会の報告書で、「キム・ジョンウンの最近の写真を確保している」と言ったことが明らかになった。

北朝鮮は2007〜2008年以降、内部的にはキム・ジョンウンの偶像化資料や歌などを普及させてきたが、写真だけは一切明らかにしていなかった。 キム・ジョンウンを賛美する歌「パルコルム（足どり）」は、2007年に作られ軍、警察、労働党の順で公開してきたが、外部には、昨年初めての公開された。

金正日の三男キム・ジョンウンの写真は、国内外でも注目されている。 この間、キム・ジョンウンの写真で公になっているのは、金正日の専属料理人として知られる藤本健二氏が公開した10歳前後の写真とスイスのベルン留学時代の書繧ﾌ写真3〜4枚がすべてだった。

しかし、国情院はこの写真の一部が韓国内の外交官の子の写真とし、虚偽という立場をとっている。日本のメディアもキム・ジョンウンの写真として公開をしたが、二度も誤報だったことが判明している。

キム・ジョンウンが、今年28才（満）ということを考慮すると彼の現在の姿の写真はまだ公開されていないことになる。

今後、住民の間でキム・ジョンウンの写真が公開されれば、これを入手するため、国内外のマスコミの取材競争に火をつけると予想されるだろう。