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先月末の中国東北部の豪雨によって鴨緑江(アムノッカン)の水位が満水に到達し、上流、下流のダムも共に危険水位を超過、集中豪雨が再び降る場合には、新義州(シンウィジュ)地域で大規模な洪水被害が予想されている。

鴨緑江の氾濫によって都市全体が廃墟となった1995年の惨事が再び起こる可能性も高く、新義州では緊張感が高まっていると内部消息筋が4日に伝えた。

先月27日、28日に中国東北3省で豪雨が降り、豆満江(トゥマンガン)上流一帯で氾濫が発生し、中国の延辺朝鮮族自治州では約50万人の被災者が発生している。

現在、鴨緑江上流のダムは危険水位を超過している。新義州の鴨緑江の水位に直接的な影響を及ぼすスプンダムも危険水位を超過した状態だ。

韓国の気象庁によれば、平安北道スプン地域には7月だけで436mmの雨が降った。例年の二倍に相当する降雨量だ。5日からは30〜80mmの雨が予想されている。気象庁のチョン・ヒョンスク朝鮮半島気象班長は「平安北道スプン地域で例年よりも多くの雨が降り、5日からは再び雨が予想され被害が心配される」と話した。

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このダムが水門を開けば、ダムの下流地域では電気とガスの供給が全面中断され、川の近隣の居住者は待避令が下される。

鴨緑江下流地域で川を挟んで新義州と対面している中国遼寧省丹東市は川の氾濫に備え、大規模な防水壁を設置するなど、洪水対策に総力を挙げている。

丹東で洪水工事を行なっている市政府関係者は4日、記者に対し「鴨緑江の水位が急増し、下流にあるスプンダムも危険水位を超過しており、今後、再び雨が降り水位が4m以上に上昇すれば、川が氾濫することになる。TVとラジオを通じ警告放送を行い、周辺の商店なども対策を通知した状態」と話した。

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丹東市の住民は非常用の食糧と飲料水、懐中電灯、キャンドルなどを準備し、洪水に備えている。 川辺の商店は極度に緊張した状態だ。

新義州でも持続的に堤防を高めるなどの努力を行なっているが、鴨緑江の氾濫を防ぐには力不足だ。中国丹東市が防水壁を設置し堤防を高めたが、これがかえって新義州の被害を高まる原因になるとの指摘もある。

新義州では依然として防水壁の設置などの大規模な洪水対策が行なわれていない。

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新義州の住民は本紙との電話で「1995年の大氾濫では大きな被害を経験した。市人民委員会でも河川を整備し家の修理を行う等の指示があったが、明確な対策が無い様だ」と話した。

「南新義州やリュチョ里には河川の周囲に田畑が多く、洪水が起きれば農業の被害が大きいだろう」と話した。北朝鮮では1995年の大洪水によって食糧難が発生し、2百万人以上が集団餓死している。