ハンナラ党議員らが、北朝鮮に見返りを与えてでも離散家族の再会や拉致被害者、韓国軍捕虜の問題などを解決すべきだと主張した。6日に開かれた外交通商統一委員会の国政監査で、ハンナラ党のファン・ジンハ議員は「東西ドイツの政治犯釈放取引(Freikauf)のやり方を参考にした『離散家族再会支援制度』を導入しよう」と提案した。
ファン議員は、「再会垂オ込み対象者の多くが高齢であることを考えると、政府を挙げての特別な対策が必要だ。北朝鮮は体制を脅かす可能性や外交カードとしての活用など理由を挙げて、再会に消極的な態度を見せている。それを打破する対案が必要」と提案の理由を述べた。
また、「北朝鮮に米と肥料を支援して離散家族の再会を推進することもできる。合意された物資支援の実務は、大韓赤十字社や人道支援事業を行っている民間団体を活用することもできる」と主張した。
さらに、「拉致被害者や韓国軍捕虜の問題の対象者は、会う機会が減ってきている。対北支援を実施して、解決方法を模索することもできるのではないか」と主張した。
一方で、「支援される品物は現物だけにして、現金は与えないことにする」と話した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面ハンナラ党のユン・サンヒョン議員もこの日の午前、「拉致被害者や韓国軍捕虜は、特殊離散家族と見なすよりも、北朝鮮に滞在している韓国国民として見るべきだ。また、見返りを与えてでも送還を求めるべきだ」と主張した。
ユン議員は「西ドイツは東ドイツに34億マルクを送って政治犯を連れ戻したことがある。一方で韓国政府は、拉致被害者や韓国軍捕虜に対してどのようなことをしてきたのか」と質問した。
チョン・イファ議員も、「西ドイツの釈放取引の内容を見ると、現物で1人当たり5万ドル程度提供されたそうだ」と話した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面自由先進党のイ・フェチャン議員は「拉致被害者や韓国軍捕虜の問題をテーマや条件にして、積極的に問題解決を求める態度が必要」と強調した。
民主党のパク・サンチョン議員は、先月23日に開かれた拉致被害者討論会で、「拉致被害者の高齢化が進んでいるため、これ以上先送りにしてはいけない。今でも見返りを与えてでもこの人たちの送還のために、大胆な措置を取るべき時期に来ている。これについては、韓国国民も納得するだろう」と話した。
これは民主党内の少数意見である可能性もあるが、与野党を問わず拉致被害者の送還のために積極的な政策を取るよう求める意見が相次いでおり、こうした意見は政策推進にも大きな影響を与えると思われる。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面統一部のヒョン・インテク長官は、過去の政権で行われていた大規模な支援と関連し、北朝鮮の変化が伴わなければならないと主張し、同時に離散家族や拉致被害者、韓国軍捕虜の問題は韓国政府が見返りを与えてでも積極的に取り組むという意志を示した。
ヒョン長官は「離散家族再会支援制度」については「そうする」と前向きに答えた。
また、「最小限の人道支援は必ず行うという考えだ。だが、大規模な食糧支援は最小限の人道支援を越えるものになる」と強調した。