飢えている子供達、公開処刑される死刑囚、中国で人身売買にあっても何も語れない脱北女性たち。実際に存在していても、私たちが見ることができない人権蹂躪の姿だ。この人たちの人権のために声をあげてくれるのは誰か。

韓国の大学生が北朝鮮の人権のために団結する。この間、小規模に北朝鮮の人権運動を行ってきた大学生やサークル、各団体が、26日に’大学生北朝鮮人権の歩み大会’を開いて、初めて一同に会する。

北朝鮮人権青年学生連帯（代父ン･ハユン）は、5月の第４週目の21日から26日までを’北朝鮮人権週間’とし、各種の行事を開催する。ソウル市民は新村や明洞などで、写真やパフォーマンスを通じて、北朝鮮の人権蹂躪の現場を見ることができる。

22日に開催される’北朝鮮人権国際会議’を皮切りに、24、25日には北朝鮮人権写真キャンペーンが、25日には‘ヨルリンウリ党とハンナラ党が語る北朝鮮人権’フォーラム、26日には大学生の北朝鮮人権の歩み大会が開催される。メインの行事は最終日に開催される大学生北朝鮮人権の歩み大会だ。

22日午後にコリアナホテルで開かれる北朝鮮人権大学生国際会議がその出発点だ。‘北朝鮮の人権に関する学生ネットワークの模索と展望’という題で開かれるこの日の行事には、20以上の北朝鮮の人権問題に取り組む大学生の団体の代表が参加して、大学生による北朝鮮の人権運動の現況と、新しい連帯の方案について議論する。韓国の大学生団体、脱北大学生団体、海外の大学生団体間の相互協力と共同活動の方案について討論する予定。

24日から25日にかけて、新村の鷲広場で北朝鮮人権写真キャンペーンが行われる。写真展の主題は北朝鮮国内の人権実態に関するもので、飢えている子供たちと公開処刑の場面、政治犯収容所、人身売買の被害にあう北朝鮮の女性の写真が展示される予定。

また、写真展と同時に開かれるパフォーマンスでは、公開銃殺の現場や飢える子供たちの姿、無関心な韓国国民の姿を表現する計画だ。

また、24日には新村鷲広場で‘大学生北朝鮮人権の歩み大会’の成功のための記者会見が開かれる。午後1時から1時間開催されるこの会見で、学生連帯は北朝鮮人権の歩み大会の主旨と概要を説明し、大学生の意見を発表する。

25日には‘ヨルリンウリ党とハンナラ党が語る北朝鮮人権’フォーラムが午後5時にスクミョン女子大のジェンマホールで開かれる。ヨルリンウリ党のイ・ウニョン議員とハンナラ党のソン・ヨンャ搭c員がこの日のフォーラムで、北朝鮮の人権問題の本質と解決のための政府の役割について討論する。

最終日の26日には、大学生北朝鮮人権の歩み大会が開催される。午後3時にミョンジ大の本館10階の大講堂で開かれる。大会の参加団体は、北朝鮮の人権活動に取り組む大学生の団結を促す計画だ。この日の行事には400人以上の大学生が参加する予定だ。

人権週間の行事には自由主義大学生ネットワーク、大学生ウェブジンバイト、成功した統一を成す人々、ミョンジ大北朝鮮人権サークルZiNKa、スクミョン女子大北朝鮮人権サークルH.A.N.A、北朝鮮人権青年学生連帯、北朝鮮人権脱北青年連合、全北地域北朝鮮人権サークル等、10以上の団体が参加する。

ソウル地域で北朝鮮の人権の改善と民主化を旗印に、大学生だけが参加する大会が開かれるのは、今回の行事が初めてだ。学生連帯は北朝鮮の人権の改善を急がなければならないことを全国民に知らせ、賛同を求める意味で、今回の行事を開催する。

今回の行事を通じて、この間北朝鮮の人権の改善を主張してきた大学生の団体が、本格的に集結する。これまで一方にかたよって沈んでいた学生運動が、北朝鮮の人権運動で再び盛り上がるか、注目される。

行事の日程と開催場所

5月22日（火）北朝鮮人権国際会議コリアナホテル（14−16時）

5月24日（木）北朝鮮人権写真キャンペーン−新村鷲広場
大学生北朝鮮人権の歩み大会の記者会見−新村鷲広場（13時）

5月25日（金）北朝鮮人権写真キャンペーン−新村鷲広場
ヨルリンウリ党とハンナラ党が語る北朝鮮の人権
北朝鮮人権フォーラム−スクミョン女子大ジェンマホール（17時）

5月26日（土）大学生北朝鮮人権の歩み大会−ミョンジ大本館10階大講堂（14時−18時）