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「北朝鮮の主体思想はこの数十年間、北朝鮮体制の維持や住民に対する統制と抑圧のための道具として悪用されてきた」

1980年代に主体思想派のゴッド・ファーザーと呼ばれた金永煥北朝鮮民主化ネットワーク研究委員が22日、ソウルのレキシントンホテルで、(社)民主主義政治哲学研究所と民主主義理念研究会、民主主義建設委員会、図書出版時代精神の共同主催で開かれた、「人間中心哲学学術発舞蜑?vでこのように語った。

金研究委員は「大学時代に主体思想派の運動を始めて、長い間主導して、主体哲学については個人的に沢山研究した」と述べ、「1991年には北朝鮮を訪問して、主体思想専門の学者や金日成とも主体思想について深みのある討論をする機会があった」と紹介した。

だが、「哲学的な問題について討論することができるだろうという期待とは裏腹に、金日成は自分の名前で発表された哲学の基本的な概念についてもあまり理解していなかった」と言い、「結局北朝鮮は、他の自由や機会も完全に封鎖されているが、主体哲学を研究することができる自由までも徹底的に封鎖されている国家だった」と指摘した。

また、「北朝鮮が主体哲学を哲学的に本当に理解して受け入れて掲げたというよりは、最初から最後まで徹底的に政治的に悪用する目的で使っていたということが、ここにもはっきりと現われている」と主張した。

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更に、「北朝鮮の主体思想は大きく3種類の領域に分けることができる。1つ目はスターリン主義に民族主義を加えた金日成の民族共産主義で、次に黄長ヨプ先生が主導して作った主体哲学、最後に首領論を挙げることができる」と述べ、「北朝鮮は本質的に、互いに連関がないこの3種類の要素を主体思想という名前で1つにまとめて使った」と説明した。

金研究委員はまた、「北朝鮮の主体哲学が金日成や金正日政権によって徹底的に歪曲されてきたが、黄長ヨプ先生は北朝鮮にいらっしゃった時に研究した思想を基に、韓国に来た後これをより深く発展させた」と評価した。

一方で、「まだ多くの人が、人間中心哲学は内容的に主体哲学ではないかと色眼鏡をかけて見ている」と述べ、「北朝鮮体制の維持のために悪用されてきた主体思想と分離させて、人間中心哲学そのものが正しいのかそうでないのか、人類の未来の発展に役に立つのか立たないのか、客観的に分析して判断しなければならない時」と強調した。

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金永煥研究委員は「鋼鉄書信」と言われている文件や書籍を通じて、主体思想と民族解放(NL)路線を1980年代の韓国の学生運動の主流に発展させた人だ。1991年5月に潜水艇に乗って北朝鮮に密入国し、金日成に会ったが、その後北朝鮮民主化活動家に転向した。