暑い夏をまえに、ノースリーブ姿の女性たちが、ちらほら見受けられるようになってきた。韓国でも夏もになると、二の腕を露わにする女性たちで町はあふれかえる。
ところが、北朝鮮から脱北して韓国に定住する女性たちは、ノースリーブ姿になることを躊躇うという。その理由は、彼女たちの二の腕、つまり二頭筋があまりにもムキムキで立派だからだと韓国の北朝鮮専門メディア・ニューフォーカスが伝えた。
北朝鮮では、田植えの時期の「田植え戦闘」からはじまって、建設現場での労働支援など老若男女が、日常的にありとあらゆる重労働をしなければならない。総じて、贅肉はついていないことからダイエットの必要がなく、むしろ「もっと肉を食べて太らなければならない」と言われるぐらいだ。
そんな脱北女性たちが、唯一「スリムにしたい」と切実に願うのが立派な「二の腕」である。
「韓国に来てびっくりしたのが、ノースリーブの女性たち。どうして、あんなに腕が細いのかと。脱北女性は、太い腕にコンプレックスがあるのでノースリーブは着れません」
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面そう語るのは、ある脱北女性。なぜ、彼女たちの二の腕は筋骨隆々なのか。北朝鮮の女性たちは、北朝鮮当局から指示される労働に加えて、市場でも戦闘員のごとく、働かなければ生計が成り立たない。交通手段もそれほど発達していないため、たくさんの重い荷物を腕で持ち上げて運ぶことから、自ずと「二頭筋」が発達するのだという。
さらに、彼女たちの二の腕は、長年にかけて育んだ「生きた筋肉」だけに韓国に来てもなかなか落ちないのが、最大の悩みの種。
本人たちにとっては、コンプレックスである立派な二頭筋だが、見方を変えると、北朝鮮でたくまくしく生きてきた証でもある。そんな視点で見てみると脱北女性たちの「ムキムキの二の腕」も魅力的に見えてくるのではなかろうか。
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