北朝鮮の労働新聞は20日、金正恩氏が「白頭山先軍青年発電所」の建設現場を現地指導したことを報じた。現地指導には崔龍海(チェ・リョンヘ)氏、李載佾(リ・ジェイル)、全勇男(チョン・ヨンナム)氏が同行した。
金正恩氏は、発電所の建設は「総書記(金正日氏)が、残した遺産であり、愛の乳筋、祖国の万年の富である」としながら、「朝鮮労働党創立70周年まで第1,2号発電所の建設を無条件終えなければならない」と強調した。
過去には横領事件も起きた発電所
金正恩氏が、現地指導した「白頭山先軍青年発電所」は、北朝鮮北部の両江道(リャンガンド)を流れる西頭水上流に建設中の水力発電所で、2002年から「金日成社会主義青年同盟」が建設にあたっている。
2009年、建設に関わっていた両江道の青年同盟の書記が脱北した事件をデイリーNKは報道した。その後、脱北したのが北朝鮮人名録にも掲載(翌年に削除)されたソ・ギョンシク氏であることや韓国入国後に情報機関で勤務していることが明らかになったことがある。