マレーシア向け軽戦闘機FA-50M初号機が完成…最大36機、中核戦力に
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マレーシア空軍司令官が韓国の航空機メーカー韓国航空宇宙産業(KAI)を訪問し、同国が導入を進める軽戦闘機「FA-50M」の開発・生産状況を視察した。現地で公開された写真では、初号機とみられる機体が完成状態で姿を現しており、納入が近いことを印象付けた。
視察は4月中旬に行われ、司令官は組立工程やシステム統合の進捗について説明を受けるとともに、実機を前に最終確認を行った。機体には「01」の番号が記され、事実上の初号機がすでに完成していることが確認された。マレーシアは現在、18機の調達を決めており、将来的には36機まで拡大される可能性がある。FA-50Mは、老朽化した英製ホーク戦闘機の後継として導入される「軽戦闘機(LCA)」であり、同時に高等練習機としての役割も担う複合型機(FLIT)と位置付けられる。
今回の仕様は、従来の軽攻撃機の枠を超えた性能を志向している点が特徴だ。
マレーシア向けFA-50Mは最新の「ブロック20」仕様で、アクティブ電子走査式(AESA)レーダーや空中給油能力が搭載されている。これにより、同系列機の中でも最上位クラスの能力を備える。F-16のメーカーである米ロッキードマーティンとの協力により原型機が開発されたFA-50だが、今やその能力はF-16シリーズ最新型の70%に達しながら、コストは50%にとどまると言われる。
(参考記事:韓国大統領が暴露した「国産新鋭戦闘機」の致命的弱点)
同機は短距離空対空ミサイルに加え、中距離ミサイル運用も視野に入るなど、従来の軽攻撃機から一歩進んだ「軽戦闘機仕様」となった。東南アジアにおいては、コストと性能のバランスを重視した新たな戦力モデルとして注目されており、マレーシア空軍でも中核戦力となる。
今回の視察では、将来的な能力向上(アップグレード)についても協議が行われた。マレーシア側は、初期導入後も段階的な能力強化を図ることで、同機を中核戦力として長期運用する構想とみられる。
納入は2026年後半に開始され、年内に複数機が引き渡される見通しだ。初号機の“実質的ロールアウト”とも言える今回の公開は、同国空軍の近代化が新たな局面に入ったことを示すものとなった。
