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キーウ(CNN) ロシア軍が今年ウクライナに向けて発射した弾道ミサイルのうち、約3分の1が北朝鮮製で、その主要な部品は欧米で製造されていた。ウクライナ軍の当局者らがCNNに語った。

CNNの集計によると、ロシア軍が今年これまでに発射した弾道ミサイルは計194発。ウクライナの国防当局者によれば、そのうち約60発は北朝鮮製の弾道ミサイル「KN23」だった。

ウクライナ検事総長はCNNに、北朝鮮製ミサイルで今年少なくとも28人が死亡、213人が負傷したと語った。
弾道ミサイルによる攻撃は8~9月に急増し、ウクライナはこの時点でKN23が使われていると指摘していた。

北朝鮮製のミサイルKN23、KN24については、ウクライナの市民団体が最近、主要部品の製造元は米国、オランダ、英国など西側の9社だとする報告書を出した。昨年製造されたばかりの部品も見つかったという。

CNN取材班はこのほど、ウクライナ当局者らの案内で、ロシアから飛来したミサイルやドローン(無人機)の破片を分析する施設に入った。

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研究所の責任者は、北朝鮮製ミサイルの誘導や飛行にかかわる電子部品はすべて外国製だと指摘。北朝鮮で製造されたのは、腐食しやすい金属部分だけだと説明する。

ウクライナ国防情報当局者も匿名で、欧米製部品が大部分を占めるとの見方を示した。約7割は米国の有名メーカーで製造され、ほかにドイツ製、スイス製の部品も使われているという。
北朝鮮へのミサイル部品の輸出は国連制裁で禁止されている。北朝鮮が部品を入手した経路は不明だが、専門家らによれば、一部は中国企業が仲介業者を通して購入したことが分かっている。また、中国でつくられた偽造品が含まれている可能性もあるという。