北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)が14日、黄海南道(ファンヘブクド)載寧(チェリョン)郡の地方工業工場の建設現場を現地指導した。朝鮮中央通信が15日、伝えた。
朝鮮労働党中央委員会の趙甬元(チョ・ヨンウォン)、金勇帥(キム・ヨンス)、金与正(キム・ヨジョン)、朴成哲(パク・ソンチョル)の各氏、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)将官のパク・グァンジュ氏が同行した。現地では、趙永哲(チョ・ヨンチョル)地方工業相、労働党黄海南道載寧郡委員会の責任書記、建設に動員された軍部隊の指揮官らが金正恩氏を出迎えた。
金正恩氏は今年、首都・平壌への偏重が著しい投資を地方にも広げて経済の発展を図り、地方の人々の生活を向上させることを目的とした「地方発展20×10政策」を打ち出した。「20✕10」とは、毎年20の市や郡に現代的な工場を建設し、10年以内に経済を活性化させることを意味している。今回の現地指導は、地方発展20×10政策をアピールする狙いがあると見られる。
金正恩氏は、食品工場と日用品工場の建設場を見回り、「年末が近づき、工場の完工が最終段階に入ったことに応じて全ての建設者がいつよりも責任と役割を強めるのが重要であると述べ、焦りを克服し、建築工事を一層緻密に進めて最後まで施工の質的水準を完璧に保障すべきである」と強調した。
また、「工場が完工すると同時に生産に進入して始めから効果を発揮しなければならない、文字通り工場がフル操業できるようにあらゆる準備を頑強に、着実に進めて地方発展10年革命の初年から成功裏の成果で地方人民の生活に実質的な変化をもたらすべきである」と述べた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面つづけて、「地方工業工場の建設は単なる建設事業である前にわが党の遠大な政策であり、地方の人民の世紀的宿望を実現するための歴史的な課題である、そのため工場の建設において実績数字だけを論じる前に清らかな良心を埋めるのがより大切である。今日の一日一日に愛国の濃い汗と誠実な努力をささげていくなら地方変革の目覚ましい時代は必ず現実化するであろう」と強調した。
そのうえで、「熱烈な愛国忠誠と決死貫徹の精神に満ちた軍人建設者が尽きない果敢な闘いで『地方発展20×10政策』実行の初年を立派に締めくくるもの」との期待と確信を表明した。