韓国軍合同参謀本部は16日、北朝鮮が先月31日に軍事偵察衛星を搭載して発射したロケットの一部を黄海の海中から引き揚げ、回収したと発表した。
北朝鮮の国家宇宙開発局は5月31日6時27分、平安北道(ピョンアンブクト)の鉄山(チョルサン)郡にある西海衛星発射場から軍事偵察衛星「万里鏡(マンリギョン)1号」をキャリア・ロケット「千里馬(チョンリマ)1」に搭載して打ち上げたが、1段目ロケットの分離後、2段目エンジンの点火失敗で推力を失い、黄海に落下した。
引き揚げられたのは、直径2.5メートル、長さ15メートルの円筒形の物体で、3段式ロケットの2段目の部分と見られている。今後、国防科学研究所(ADD)などが分析を行い、北朝鮮の技術レベルの把握に努めるという。
また同本部は、現在まで見つかっていない軍事偵察衛星とロケットの1段目、3段目の捜索を継続する。