韓国統一部の当局者は1日、「北朝鮮が一方的に決めた金剛山（クムガンサン）地区の韓国資産凍結は、北朝鮮が今後、第三国から投資を誘致するうえでおいてしっぺ返しとなるだろう」と述べた。

この当局者は記者との会話のなかで、「南北間投資保障合意書や現代牙山（アサン）と北朝鮮側間の契約の、どこにも一方的に資産を処理できる規定はない。北朝鮮の一方的措置は、悪い先例になるだろう」と述べた。

北朝鮮は前日の6月30日、金剛山（クムガンサン）民間事業者に7月13日まで金剛山地域の財産整理方案を準備したうえで訪朝するよう通知した。

北朝鮮は、現代牙山側に通知文で「7月13日まで金剛山に資産がある、全ての南側当事者が、財産整理案を準備して、現地入りすること。期限内に現地入りしない対象に対しては、財産権を放棄したと見なして法的処分を行う」と伝えた。

チョン・ヘャ涛揶齦買Xポークスマンは、北の通知に対して、定例ブリーフィングの場で、「韓国政府は、北朝鮮の一方的措置による韓国事業者の財産権が侵害されるのは受け入れられないとの立場だ」と明らかにした。

チョン ・スポークスマンは、先月29日の官民合同北朝鮮訪問団の協議結果について、「北朝鮮の一方的な態度によって、まともな協議もできずに帰ってきた。韓国事業者の財産権保護のため、多角的な対策を講じなければならない」と話した。

一方、政府当局者は「北側が13日まで金剛山地区入りせよと言いながらも、当局の参加は排除したようだ。既存の合意と契約を根本的に変化させようとするなか、民間事業者だけを北側に送るのは対応策でない」として、民間事業者の単独北朝鮮訪問を容認しないことを示唆した。

この当局者は、今後の対応方案について「北側が一方的な財産処理に続き、第3国の観光客を誘致するなら、外交チャネルや国際商社仲裁委のような国際機酷凾?ﾊじた対応措置を検討する」と述べた。

韓国政府は、昨年5月に中国人観光客が訪朝した時、韓国資産がある金剛山観光地区の内金剛、外金剛、海金剛などは、観光対象地域から除くように中国側に協力を要請していた。