F. 外国からの拉致及び強制失踪

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64 1950年以降、北朝鮮は国家政策として大規模に、外国からの組織的な拉致、本国への送還の拒否、及びその後の結果としての強制失踪に携わってきた。子供を含む 200000人を大幅に超える人々が外国から北朝鮮に連れてこられ、「強制失踪からのすべての者の保護に関する宣言」で定義された強制失踪の被害者となっている可能性がある。被害者の人数をより正確に推定するためには、北朝鮮から情報が提供されなければならない。

65 他国と共に存続することを求める国にとって、他国の主権及び国際法下で保証された外国人の権利を無視した上述のような行動は例外的である。

66 拉致及び強制失踪の大部分が、朝鮮戦争及び1959年に始まった在日朝鮮人の帰還事業に関連している。ただし1960~1980年代に、韓国や日本、他の国々の数百人の人々も拉致及び強制失踪させられている。さらに近年では、北朝鮮は中国から多数の自国民と韓国人を拉致した。

67 北朝鮮は陸軍、海軍、諜報機関を拉致及び逮捕の実行に使った。作戦は最高指導者のレベルで承認された。被害者の大多数は北朝鮮の労働力及びその他国家のための技術力の獲得を目的として、強制的に失踪させられた。一部の被害者はスパイやテロ活動にも利用された。朝鮮人女性が異なる人種間の子供を生むようなことがないよう、ヨーロッパ、中東及びアジアから拉致された女性は他国の男性と強制的に結婚させられた。拉致被害者の女性の中には、性的搾取を受けた者もいる。