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北朝鮮の平壌で開かれていた朝鮮労働党中央委員会第8期第2回総会(2月8日〜11日)が閉会した。朝鮮中央通信が報じた。

金正恩総書記は総会での報告で、1月の党大会以降に建てられた経済政策が旧態依然としていると批判。党大会で就任したばかりの金頭日(キム・ドゥイル)党経済部長を更迭し、代わりに呉秀容(オ・スヨン)氏を党書記兼経済部長に任命した。

総会で討議された議案は次の5つ。

1.第8回党大会が示した5カ年計画の初年の課題を貫徹することについて
2.全社会的に反社会主義、非社会主義との闘いをより度合い強く繰り広げることについて
3.党中央委員会のスローガン集を修正することについて
4.「朝鮮労働党規約解説」の審議について
5.組織問題

金正恩氏は第1議案に関する報告で、「内閣が作成した今年の人民経済計画が以前のものと別に変わらない」「提起された今年の経済活動計画に党大会の思想と方針が正確に反映されず、革新的な眼識と明白な策略が見えない」「ある部門の計画は現実的可能性もなく主観的に高め、ある部門では整備、補強の美名の下に十分に遂行可能で、必ず遂行すべきものも計画を低く立てる弊害が現れた」などとしながら、「各部門の活動を活動を辛辣に批判した」という。

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また農業部門では、「農業の条件が不利で国家的に営農資材を円滑に保障することが困難な現状態を全く考慮せず、5カ年計画の初年から穀物生産目標を主観的に高く立てたため、これまでと同様、計画の段階から官僚主義とほらを避けられなくした」とし、電力工業部門と建設部門、軽工業部門では「基本指標生産計画を年末に批判を受けない程度に低めて起案する偏向をおかした」などと厳しく指摘し、「実行する真似でもするという保身と敗北主義の種である」などと批判した。

金正恩氏は、「経済活動で特別に重視して革新的に具現すべき問題は国家的な自力更生、計画的な自力更生、科学的な自力更生である」と強調しつつも、重要部門に対する資材の供給対策が不十分であることを問題視。経済指導機関がただひたすら国内製資材の購入を現場に求めるのは「自力更生のスローガンを歪曲して自分の責任を下部単位に転嫁する最も典型的な怠慢行為である」と指摘した。そして、「このような状態が持続すれば、国家の経済権と統制力が次第に消失し、国営企業を不法な金儲けへ進ませる結果を生むことになる」との危機感を表した。

金正恩氏はさらに、「今回の総会をきっかけに単位特殊化と本位主義を権勢と官僚主義、不正腐敗行為と異なるものがない革命の敵、国家の敵として重大視し、全面的な戦争を繰り広げることにした」「単位特殊化と本位主義を一掃するための戦争で全ての党組織と政治機関、国家機関と全人民が主体になる」などと述べた。

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一方、「人民の食衣住問題を解決する上で大きな分を受け持っている軽工業部門が全ての潜在力を動員して一般消費財、軽工業製品の生産を最大限増やさなければならない」と強調するなど、人民経済に対する配慮を見せた。

また、」各機関や部門が利己的に振舞う行為を「単位特殊化と本位主義」として非難。「国家と人民の利益を侵害し、党の決定、指示の執行を怠ける単位特殊化と本位主義の傾向をこれ以上そのまま放っておくことはできず、党権、法権、軍権を発動して断固と打撃を加えなければならないと特別に言明した」という。

総会では、第1議案に対する決定書「第8回党大会が示した5カ年計画の初年の課題を貫徹することについて」を全会一致で採択。続けて金正恩氏が第2の議案「全社会的に反社会主義、非社会主義との闘いをより度合い強く繰り広げることについて」に関する報告を行った。

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金正恩氏は「中央から道・市・郡に至るまで強力な連合指揮部を組織して反社会主義、非社会主義との闘いを一律に統一的に掌握し、集中的かつ多角的に強力に展開する」と宣言。「党組織が活動家の間で現れる権勢と官僚主義、不正腐敗行為を克服するための作戦を強力に展開するとともに、反社会主義的・非社会主義的行為を庇護(ひご)、助長させる対象を活動家の陣容から断固と除去する」と強調した。

総会では、第2、第3、第4の議案に関する決定書が採択されたのに続き、第5の議案で幹部人事を行った。

李善権(リ・ソングォン)外相を党中央委員会政治局委員に、金成男(キム・ソンナム)党部長を政治局委員候補に補欠選挙。また、呉秀容(オ・スヨン)氏を党中央委員会書記兼経済部長に選挙した。