北朝鮮の工作機関員らが苦痛訴え…「新型ウイルス」警戒下で緊張走る

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最近、北朝鮮・平壌の兄弟山(ヒョンジェサン)区域にある偵察総局の地下バンカー勤務者らが、同時に原因不明の腹痛を訴えて騒ぎになったという。

平壌の軍関係の消息筋は14日、韓国デイリーNKに対し、「先週、偵察総局の地下バンカー勤務者ら複数が、原因不明の腹痛を訴えた。いずれも血便と発熱の症状が見られた」と明らかにした。

スッポン支配人は処刑

原因究明に当たった偵察総局は、飲み水に問題があると見て、バンカー上の山の頂上にある飲料水タンクを調査。タンク内壁に水苔が付着しているのを発見し、細菌感染証の検査を行ったという。

その結果は「アメーバ赤痢」だった。寄生虫の一種である赤痢アメーバ原虫による感染症で、世界で毎年10万人ぐらいがこの感染症のために死亡するとされる。アメーバは血液にのって腸以外の臓器に侵入することもあり、肝臓にうみがたまると、38~40℃の熱、右のわき腹の痛み、肝臓のはれ、吐き気、嘔吐、体重減少、寝汗、全身のだるさなどが起きるという。

防疫体制が脆弱な北朝鮮は、新型コロナウイルスの侵入を警戒し、国境を閉鎖するなどの対策に総力を挙げているところだ。そんな状況下でのことだけに、偵察総局内部には激しい緊張が走ったもようだ。

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それにしても、北朝鮮でも随一の実力を備える工作機関がこの有様とは驚きだ。

原因は同局軍医部が、本来は飲料水タンクに毎月薬品を投入すべきルールを怠っていたからだという。消息筋によれば「今回の件で50代前半の軍医部長は、厳しい思想闘争にさらされた。総局内の指揮官部が集まった席で集中的な批判を浴び、党組織からも警告処分を受けた」という。

しかし果たして、それだけの処分で済まされるかは疑問である。金正恩党委員長の耳に入れば、極刑もあり得るのではないか。

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何しろ、北朝鮮の一般的な軍部隊は栄養失調者を少なからず抱えており、新型コロナウイルスの脅威に対して最もぜい弱な集団であると言えるかもしれないのだ。今回のような過ちは、軍組織全体に致命的なダメージを与えるリスクがある。

以前であれば、金正恩氏はためらうことなく責任者を見せしめのため公開処刑にしただろう。現に数年前には、スッポン養殖工場の支配人が管理不備を責められて処刑された。

(参考記事:【動画】金正恩氏、スッポン工場で「処刑前」の現地指導

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最近は以前のような即興的な処刑は行っていないようだが、現在のような非常事態下では、どのような行動に出てもおかしくない。