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しかし、北朝鮮の職場は人々が食べていけるだけの給料を出さない。だからこそ、人々は市場に依存して生きているのだ。そうした現実を考えると、上記の指示は実にバカバカしいものだが、北朝鮮当局は外に敵を設定して危機を煽り、内部の結束を高めようとするときに、このような統制をよく利用する。

ところが、商売のために出かけていたところで至急帰宅するようにとの当局の指示を伝えられたある男性は、「戦争が起きたらどこにいても同じなのに、なぜ大騒ぎしているのか」と意に介さない様子だったという。

また、「当局はこういう騒ぎでも起こさなければ、国民がだらけると思ってのことではないか」、「戦争を起こせばタダでは済まないだろうに、戦争なんかやるわけがない」と、当局の本気度に疑いの目を向けている。

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米国との対決をうたう金正恩党委員長らの言葉が「どうせ口だけ」と疑われるのは、これまでにも同様のことを何回も繰り返してきたことに加えて「聖戦」「撃滅」などといった勇ましいスローガンを繰り返している割に、戦争の準備を行っている様子が一向にうかがえないこともある。