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北朝鮮で市場経済化が進むにつれ、住み慣れた農村を出て、都会へ向かう人々が増えつつある。

平安北道(ピョンアンブクト)のデイリーNK情報筋によると、典型的な離農の舞台となっている地域が道内の定州(チョンジュ)市だという。十二三千里平野と呼ばれる北朝鮮最大の穀倉地帯の北端にあり、海と山に囲まれ交通の便もよく、本来なら非常に豊かな地域だ。

規制をかいくぐり

定州の国営農場で働いてきた50代のリさんは、農場での仕事の傍ら、市場でも商売をして生計を立てていたが、都会へ向かうことにした。