北朝鮮医療の「恐怖体験」を脱北者らが証言

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北朝鮮で昏睡状態のまま長期間抑留されていた米大学生、オットー・ワームビア氏が帰国後に死亡した事件を受けて、北朝鮮の医療水準について注目が集まりそうだ。

北朝鮮と国交のある英国外務省は以前、「北朝鮮の医療施設と医師のリスト」という4ページの資料を公開し、自国民に注意を促したこともあった。北朝鮮の医療施設は劣悪で、衛生水準は基準以下だと指摘。病院には麻酔薬がない場合がしばしばあるため、北朝鮮での手術はできる限り避けることや、即時帰国するように勧告している。

実際、麻酔なしで手術を受けたことのある脱北者は、「メスを入れたお腹から伝わってくる痛みがどれだけひどいか。全身がぶるぶると震え、自分の血の匂いに吐き気がした」などと、その恐怖体験について語っている。

(参考記事:【体験談】仮病の腹痛を麻酔なしで切開手術…北朝鮮の医療施設

最近では、米国の科学専門の非営利独立メディア、アンダーク(UNDARK)が、北朝鮮の医療の実態について脱北者の証言を元に詳しく伝えている。