北朝鮮の外貨稼ぎ会社の労働者が密輸船から積荷を降ろしている(画像:デイリーNKソル・ソンア記者、6月11日撮影)
北朝鮮の外貨稼ぎ会社の労働者が密輸船から積荷を降ろしている(画像:デイリーNKソル・ソンア記者、6月11日撮影)
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国際社会の厳しい経済制裁に青息吐息の北朝鮮経済。制裁の影響はさほど大きくないとの指摘もあるが、中朝国境を流れる鴨緑江を舞台にした密輸が、以前にも増して活発に行われるようになっている。

中朝貿易の物量の7割が通過すると言われている、北朝鮮・平安北道(ピョンアンブクト)の新義州(シニジュ)と中国・遼寧省の丹東を結ぶ鴨緑江大橋。橋の上を行き来するのは公式の貿易を行っているトラックだけだ。

しかし、中国当局の規制強化により、北朝鮮に輸出できる品目や量に制限が加えられている。また、税関の業務時間(午前10時〜午後5時)が厳格に守られるようになった。一種の「遵法闘争」とも言うべき状況だ。

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一方で、密輸は昼夜を分かたず行われる。