移住民は政治犯として(でっち上げられ)収容されている人物で、いわば「罪人」として扱われる。

一方の解除民は元移住民、つまり国から罪を許された人々だ。多くは「政治犯」本人ではなく、連座制により管理所に強制的に収容された「政治犯」の親類である。

解除民と移住民とでは、移住民の割合が多い。パクさんが学校に通っていた1990年代も、ひとクラス42人のうち、解除民の子供は10人程度に過ぎなかったという。

そして解除民になると、収容所の外に「合法的」に出られるようになる。

収容所の外に出るには収容所内の出来事を一切しゃべらないことを誓約し、担当する幹部にタバコなどのワイロも渡さなければならなかったが「解除民は外の世界に出ては、古着などの品物を仕入れて収容所内の市場で売っていた」とパクさんは語る。

このため、解除民の中には比較的裕福な家庭もあった。