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このように万全の態勢で競技に臨もうとしていた各部隊に、青天の霹靂とも言うべき知らせが届いた。

第9軍団の司令部が突如として、競技での外国製のシャベルの使用を禁止したのだ。その代わりに国産のシャベルを支給した。その理由について情報筋は言及していない。

大会は今月5日、漁郞(オラン)飛行場のそばで行われた。競技は深さ1.2メートル、直径1メートルの塹壕をいかに速く掘るかというものだったが、始まった直後からシャベルの柄や本体が折れたり、曲がったりする事態が続出した。結局、競技が続けられなくなってしまったため、大会は途中で切り上げられた。