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咸鏡北道の別の情報筋によると、5人が1組になり200本のカラマツの苗木を渡され、その日のうちに植えるように命じられる。しかし、地面はまだ凍ったままであり植えるのが非常に困難で、水の確保も難しい。そこで、苗木は植えるフリをするだけで放置。枯れてしまうことは言うまでもない。

カラマツの植樹に適した時期は、北朝鮮より暖かい韓国で3月だ。3月の気温平年値はソウル5.7度、両江道(リャンガンド)の恵山(ヘサン)氷点下3.2度(日本の気象庁のデータ)。つまり、1ヶ月も早い時期に植えさせられるわけだ。

それにしても、なぜまだ寒い3月の初めに木を植えるのだろうか。それは、故金日成主席一家の次のようなエピソードと関係している。