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北朝鮮では新年早々、庶民らの頭を悩ませる2つのものがある。一つ目は金正恩党委員長の「新年の辞」だ。北朝鮮当局は1月1日に金正恩氏の肉声によって発表された今年の施政方針に当たる新年の辞を大々的に宣伝しているが、庶民らにとっては面倒きわまりないものだ。

デイリーNKの内部情報筋によると、新年の辞の学習が早くも始まっている。金正恩氏が5年連続、肉声で発表した新年の辞では「能力が追いつかないもどかしさと自責の念に駆られながら昨年を送りました」と、異例ともいえる自己批判らしき発言が目を引いた。しかし、庶民らにとって歓迎すべき特別な方針が示されたわけではない。

(参考記事:「自分は能力不足です」と認めた金正恩氏が今すぐにすべきこと)

「人糞」を求めてさまよう

実際、北朝鮮の人々も「新年の辞には無関心が生きる道」「我々が生きていく道は資本主義についていくこと」と新年の辞を揶揄しながら、冷めた反応を示している。