対岸の中国長白県から見た恵山市
鴨緑江対岸の中国長白県から見た恵山市
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北朝鮮当局が、脱北を幇助する国境警備隊隊員に対しても取締を強化していることはデイリーNKジャパンでも既に報道したが、最近では国境地帯に積もった雪に足あとが残っているだけでも、脱北を幇助したとみなされ、担当の隊員は配置転換されることが明らかになった。

【参考記事】脱北、密輸を手助けする国境警備隊 バレたら教化所行きの重罰

両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、以前は脱北幇助が発覚すると、担当の一個中隊全員を配置転換する「連帯責任」だったが、最近では個人に責任を取らせる方針に変わったとのことだ。

「隊員達にとって、中隊レベルの連帯責任なら負担にならない。しかし個人レベルの責任となると「思想的に問題がある」と烙印を押され、その後に進路に傷がつくおそれがあるので、国境警備隊隊員は戦々恐々としている」(内部情報筋)

取締強化によって脱北や密輸も非常に厳しくなっている。賄賂を受け取って脱北の手助けをする国境警備隊隊員も「今はヤバいから雪が溶けるまで待ってくれ」と言っているとのことだ。

3月でも降雪 今後も続く真冬日で脱北、密輸はストップ

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中朝国境地帯の両江道恵山(ヘサン)市。この地域では、冬にさほど雪は降らないが、酷寒なため一度雪が積もればなかなか溶けない。内部情報筋によると2月中旬から3月1日にかけて、相当な雪が降ったという。

中国中央気象台によると、鴨緑江を挟んで恵山市の対岸にある吉林省長白県には明日9日の午後まで雪が降り続いた。雪がやんだ後の10日の低気温は氷点下21度まで下がり、今後1週間は真冬日が続くと予報している。

こうした状況から、脱北や密輸が「解禁」されるまでもう少し時間がかかると見られる。