北朝鮮最大の水豊(スプン)ダム
北朝鮮最大の水豊(スプン)ダム

深刻な電力不足で元日1日分ももたず

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昨年の春の深刻な雨不足で水力発電所の稼働率が下がり、最悪の電力難となった北朝鮮。新年になっても電力難が解消していないことがわかった。

両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋は次のように伝える。

「元日に金正恩が新年の辞を発表した時間帯だけ1時間ほど電気が来ていたが、後は丸一日電気が来ていない」

北朝鮮はこれまで電力事情が厳しくても、元日には各世帯に電気を供給してきた。北朝鮮の政策の方向を発表する最高指導者の「新年の辞」が発表されるので、丸一日電気を供給してテレビを見られるようにしてきた。

今年のように金正恩氏が新年の辞を発表した時間帯しか電気を供給しなかったことは極めて異例だ。それほど北朝鮮の電力事情が悪化していることを示す。

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昨年は雨不足による水力発電所の稼働率低下で社会に甚大な影響が発生した。平壌と恵山(ヘサン)を往復する列車も停電により立ち往生して10日もかかったと伝えられた。

【参考記事】東京から岡山まで10日!? 電力難が招く北の「鉄道崩壊」

また、電力事情の悪化により石炭採掘にも悪影響が出ている。北朝鮮最大の茂山(ムサン)鉱山は昨年11月、電力難により操業が中断し、いつ復旧するかわからない状況だ。

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内部情報筋は次のように伝える。

「今年は電気が来なくて正月の雰囲気が台無しだ」

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「口の減らない人は今年の新年の辞は大したことない、価値がダダ下がりだなどと言っている」